2012年05月03日(木)

世の中には、様々な達人がいらっしゃる。
ヒヨコの雄雌を一瞬で見分ける達人。
握ったシャリの数がいつも同じになる達人鮨職人。
実は、私にもそんな特殊能力が・・・
先日のことです。
お魚屋さんが大きな天然の真鯛を持ってきました。
かなりリッパなお姿。鮮度も抜群。
きっとかなりのお値段かと思いきや、予想をはるかに下回るキロ単価。
これは何かおかしい?
わたくし、その魚をジーっと観察しました。
そして、
『ははぁーん。なるほどね。これは雌だね。今の時期はお腹に卵持ってるから、味が落ちちゃうんだよね。だから安いんだ。』と私。
『ええー!見ただけで雌って分かっちゃうんですね。スゴイッスね!』と魚屋さん。
『ふふふっ。私くらいになると、この鯛ちゃんの顔を見ただけで雄雌が分かるんだよ。ほら、見てごらん。この顔、優しそうな顔してるでしょう。まさしく雌だね。お腹切ってみる。きっとタマゴが出てくるよ。』
そして、出刃包丁を取り出し、お腹を裂くと・・・
あーらぁ、なんと言うことでしょう。そこには白い細長い内臓が!
『あれ?リッパな白子が入ってるーぅ。オスじゃん!』と私。
そのあと、暫しの沈黙。
<弘法も筆の誤り>
ってことわざがありますが、わたくしーまだー弘法様のレベルじゃございませんからー残念!
2012年04月15日(日)

その日は、いつもとちょっと違っていた。
いつもは。オープンと同時に流れ込むようにいらっしゃるお客様が、その日は一組のお客様。
毎週のように、早い時間のランチに来てくれます、私より少し年配のご夫婦。
いつものように、日替わりのパスタを2種類を御注文。
早速、わたくしパスタを作り始めます。
そう、いつものような手順で。
しかし、味見をしたとき、その感覚が下りてきたのです。
たった、一本のスパゲティの味見ですが、その一本で完成品の味を想像し、お客様が食べ終わるまでの変化を感じ、自分の感覚を研ぎ澄まさなくては出来ない重要な作業。
そのパスタの味は完璧でした。
お皿に盛られたその姿からは、美味しさのオーラが放たれていたのです。
一人で興奮していた私は、となりで働いているエリチャンに、
『今日は来てるよ。一年に数回有るか無いかのすっごい日だよ。』と話します。
『???』と何のことだか分からないエリチャン。
『さっきのパスタ。あれ、すっごいよ!オイルと水分のバランス、アルデンテの状態、具から抽出されただしと塩味が絶妙で、こんな感覚の日は本当にあまり無いんだよ!』
と、一気に話す私。
そうなんです。こんな日があるんです。
ピタリと味が決まり、肉を焼いても完全な仕上がり、そんな感覚が研ぎ澄まされた日が。
でも、そんなすっごい日なのに、お客様はいらっしゃらない。
そして、そのご夫婦も帰ろうとしたときです。
今まで、お話したことが無かったご主人が、カウンター越しに私に話しかけます。
『ご馳走様でした。実は来週引っ越すことになりまして、山梨なんですけど、いつもありがとうございました。』
急な話で、わたくし戸惑っておりました。
『そうなんですか。残念ですね。本当にありがとうございます。また、こちらに来たときにはお寄りください。』
となりで、奥様も深々とお辞儀していただきまして、そして帰られました。
毎週、必ずいらっしゃる方がいなくなるのは、寂しいものです。
でも、何もおっしゃらずに来なくなってしまう方も多い中、最後にご挨拶いただきまして、本当にありがたいです。
その話をみんなにしますと、エリチャンが、
『だからパスタの神様が下りてきたんですね。』
そうだったのか、良かった。
美味しいパスタを最後にお出しすることが出来て。
お客様はそれぞれです。
お帰り際に、
『美味しかった。』
『楽しかった。』
『また来ます。』
といっていただける方もいらっしゃいますが、あまりお話にはなりませんが、定期的に来て頂く方もいらっしゃいます。
いつも、ベストを尽くして、常に精進していかなくてはと心に誓うわたくしでありました。
2012年03月22日(木)

先週はマイワイフ(マネージャー)のバースデーがあり、自分で<節目だ>と前々から言っておりましたので、わたくしも奮発いたしまして、今話題のあれをプレゼント。
誕生日当日が営業でしたので、ランチ終了後の賄い時にプレゼントを渡しました。
包みを開けますと、数日前に発売されたあれです。
<新しいiPad>
前々からパソコンを覚えたいともらしておりましたのを聞き逃さず、お年寄りにも操作できるといううわさのiPadをプレゼントです。
たいそう喜びまして、うちに帰ってからも操作していたらしく、分からなくなるたびに、わたくしに電話がかかってきます。
(まるでサポートセンター)
その日、晩酌のときはテレビをつけずにiPadでYouTubeを見ました。
二人が好きな尾崎豊のコンサートを見ながら、ワインを飲んでおりました。
『いいね、画面も大きいし音もいいし、映像が綺麗だよね。なんかオシャレだね。』と私。
『そうそう、尾崎ならこれを聞かなくちゃ!』とわたくしの話を無視して、自分で曲を探す妻。
すると、聞き覚えのあるイントロが・・・
名曲<15の夜>です。
映像と曲に聞きほれていた妻がぼそりとつぶやきました。
その一言に、わたくし思わずフリーズ!
『あのころは・・・悪かったわ・・・』
・・・・はいはい突っ込みいれられませーん。はい、聞いてませーん。
そんなバースデーの夜でした。
2012年03月18日(日)

見えないんです。
最近ますます。
特に夜が
ということで、先日近所のめがね屋さんへ行きまして、メガネを買うことに。
店内に入りまして、キョロキョロしておりますと、年配の店員さんが声をかけてくれまして、
『どんなものをお探しですか?』
と聞いてくれます。
すかさずわたくしが、
『最近、見えないんですよ。』
と応えますと、
『それでは測ってみましょう。』
ということで、視力検査器に連れて行かれました。
一通り検査いたしまして、店員さんが
『そうですね、若干近視が進んでますね。』とおっしゃる。
『やっぱりそうですか。夜が見えないんですよねぇ。』と私。
『疲れてますと、夜は見えにくくなりますね。あと・・・』
『・・・あと何ですか?』と私。
『少し老眼です。』
『ろ、老眼!』
そのとき、私の頭の中では、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの<トッカータとフーガ二短調>の最初のメロディーが鳴り響くのでありました。
『や、やはり・・・自分でも少しは気が付いていたんです。朝の新聞の文字が霞んでいたり、テレビに流れる文字が見えにくくなっていたり、漫画の吹きだしの小さな文字がまったく読めなかったり・・・・』
『でも、まだ新聞が読めるなら大丈夫ですよ。近視の方からお作りしましょう。』
ショックから立ち直れないまま、メガネフレームを選び、めがねを作りました。
後日、出来上がったメガネをかけてみますと、よーく見える!
『なんだ、こんなに見えるんだったら、早く作ればよかった!』
と喜んでいたのもつかの間、新聞を見ますと、ぜんぜん見えない!50センチ以上離さないとぼやけて見えません。
そ、そうだ!あの店員さんが言っていた!
『老眼が進んできますと、近視のメガネで近くは見えにくくなりますから気をつけてくださいね。』
そ、そんな・・・もう1つ作らないといけないのね・・・
2012年03月08日(木)

最近息子が
『入学祝にスマホが欲しい!』
といって、妻を悩ませております。
わたくしが
『いいんじゃないの~』
なんて言ったりしますと、
『絶対にダメ!だって、イロイロ出来るんでしょ。それに料金もかかるし!』
と頭から反対。
わたくし、息子に
『じゃあ、スマホを何に使って、それを持つメリットと、今までの携帯と金額面での対比など、ちゃんとプレゼンして、かあさんにも納得してもらったら購入を考えようではないか。』
と取引先の部長のような対応をし、その場を収めました。
最近、本当に多いですよね。
スマホ使用者。
そして、写真を撮る方。
わたくしもツイッターをやっておりますので、食事に行って写真を撮りたくなっちゃいます。
でも、料理が出てきますと、撮るのを忘れて食べちゃうんですよ。
だって、目の前に美味しそうなものが得てきたら、本能的に手が伸びちゃいますよね。
そして、食べ始めてから
『あ、そうだ!写真撮るの忘れた!』
って、いつもそうな感じです。
ですから、お客様が料理の写真を取られていますと、ドキドキしちゃうんです。
いい角度で取れてるかな?
美味しそうに写ってるかな?
どんな感想書かれてるかな?
・・・って、早く食べないと覚めちゃうし、パスタのびちゃうし!
ってね。
うちの店は写真撮影はお断りはしておりませんが、先日こそこそと店内を撮っている方がいらっしゃいまして、それはやめて欲しいところですね。
お忍びでいらっしゃる方もいますので?
あと、一言言っていただけると気持ちが良いです。
『写真とってもいいですか?』
って言っていただければ、
『はい、いいですよ。今、髪型整えますから。』
とか
『右から撮ってね。こっちのほうが男前ですから(フリオ・イグレシアスか!)』
なーんてギャグも飛ばせるっちゅうもんです。